About Us
脇製茶場について
脇茶の歴史 History
新宮町は茶に適した気候と土質に恵まれ、
山野にはヤマチャが自生し、
古くから手もみや日乾番茶など製茶が盛んです
新宮町は茶に適した気候と土質に恵まれ、山野にはヤマチャが自生し、古くから手もみや日乾番茶など製茶が盛んでした。
昭和29年(1954年)、当園の脇久五郎は静岡で選抜されたばかりの「ヤブキタ種」をいち早く導入し、当時は困難とされていた挿木育苗に成功、地元に普及し、栽培面積45ヘクタールの茶産地として育てあげました。
以来50年余、新宮茶は恵まれた自然条件と勤勉な農家に育まれて、香り日本一と評される山峡独特の香りと強い滋味で全国各地のお茶通の皆様から好評をいただいております。
当園は、新宮茶の創始者・脇久五郎の栽培技術を受け継ぎ昭和34年(1959年)、自園自製工場を設立して以来、栽培、製造、販売と一貫経営で新宮茶のパイオニアとして、頑張っています。特に昭和58年(1983年)からは、山間茶園の利点である天敵利用で自然の生態系をとりもどし、栽培期間の農薬不使用により安全な茶を作っております。
百姓ゆえ商売はへたですが誠実をモットーにうまい茶作りにはげみます。
よろしくお引き立て下さいませ。
新宮案内 Guide to Shingu
脇茶のふるさと、新宮案内
1200年の昔、新宮・馬立ては…
中央より南海道をへて土佐国府へ通じる陸路の最短ルートとして太政官道が拓かれ山背駅が設置されたところで、この山深い里に、すでに集落があったと考えられます。 また、近くには江戸時代、土佐藩主の参勤交代行が通った、土佐街道や馬立本陣、脇本陣があり、町の中心には紀州・新宮より平安初期に勧請の四国第一大霊験所熊野十二社宮や、古野地区には奥の院仙竜寺などがあり、最近では歴史のロマンと豊かな自然を求めて、人々がたくさん訪れるようになりました。
大自然があなたを待っています
銘茶のふるさと新宮町は、四国山地、法皇の山なみにかこまれ、四季それぞれに変わる山の色と清冽な水と空気に恵まれて、人々が平和に暮しております。 私ども脇茶園は高速自動車道をご利用の場合は(高知自動車)新宮インターチェンジより出口左折約2kmの地点にあります。近くには、100ヘクタールに及ぶブナ原生林があり、パラグライダーで脚光を浴びる塩塚高原へも自動車で簡単に登れるようになりました。
あなたも是非、おいで下さい。
共生栽培 Living with Cultivation
緑の共生/農薬の害なし
愛媛県四国中央市新宮町は冬期寒冷のため越冬害虫が少なく、またクモ、ハチ、テントウ虫などの天敵利用で特別栽培しています。
冬季寒冷のため越冬害虫が少ないこと、山の中の小規模な点在茶園が幸いし害虫が拡散しないこと、近隣に雑木林が多く天敵が容易に進入できることなどから、害虫の大量発生を防いでいるようで、農薬撒布していた頃と比べても、2割程度の減収で収穫できています。
モチ病などの病気が発生した場合は、できるだけ早く摘採を済ませ、病気に”肩すかし”(病気発生時に罹病する茶葉をなくし胞子を増やさない)状況をつくるようにしています。
病害虫が発生しやすい三番茶は収穫せず、ほったらかしにしておきます。
栽培情報
- 栽培情報1
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気候風土~露・緑泥片岩
新宮町の気候風土が茶作りに適していることは良く知られていますが、最近新宮の土に多く混じっている緑泥岩が新宮茶の香りを特に良くしていることもわかりました。恵まれた土地条件と、茶樹をいつくしむ農家の心が、新宮茶を良くしているのです。
- 栽培情報2
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栽培地域
愛媛県四国中央市新宮町とその周辺地域脇製茶場では自園以外に約170戸の農家から茶葉を買い取り、加工・販売しています。
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栽培環境
四国山地の山間部、山峡の傾斜地に開けた茶畑で栽培しています。急傾斜地に散在した茶畑は、機械作業には不向きで作業効率は悪いのですが、山野にヤマチャが自生する適地・適作の栽培土壌と、昼夜の気温差や季節の寒暖差が大きく、気象変化も激しい、深山の厳しくも豊かな自然環境が、丈夫で元気な茶樹を育てています。
- 栽培情報4
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栽培方法
栽培期間中農薬不使用・有機肥主栽培(山草で土作りし有機配合肥料を施肥しています)茶畑の土作りに山から草を刈り取って茶畑に敷き込みます。「山草を敷くと草除けにもなり除草作業が楽になります。」山草を入れられない園では完熟堆肥10a/1トン(豚糞・鶏糞)落ち葉堆肥有機肥料[えひめ茶有機100]10a当たり窒素(N)57.4kg年間肥料成分計燐酸(P)24.6kgカリ(K)32.8kg土壌改良にはカキ殻石灰を10a当たり120kg(土壌酸性の矯正)など。
お茶の特徴 Feature
新宮茶は力強い香りが特徴です。
その特徴を活かし、緑茶の他にも紅茶・烏龍茶・ほうじ茶など様々な種類のお茶が作られています。
新宮でしか作れないお茶、ぜひお楽しみください。
製茶機械の原点は手もみ製茶です。
当主は製茶工としては県下では初めて優秀技能者として表彰されました。当園の機械製茶には手もみ技法が生かされております。
毎年新茶前には手もみして茶心をとりもどしてから機械製茶を始めます。
※会長は手揉み茶師範
手もみ茶は究極の日本茶です。
全ての工程が6時間かけて人間の手で丁寧にもまれます。